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活躍する場所で異なる行政保健師の役割の違いとは?

キャリア仕事内容働き方役割行政保健師

行政保健師が従事するのは、主に保健所や市町村保健センター。とはいえ、その名前だけ聞いても、なにをするところなのかよくわかりませんよね。そこで今回は、それぞれの施設や行政保健師の仕事や役割の違いについてご紹介していきましょう。

 

■行政保健師が活躍する場所とは?

行政保健師が活躍する主な場所には、都道府県や政令都市などに設置される保健所と、各市区町村にある市町村保健センターがあります。

厚生労働省によると保健所とは「地域住民の健康を支える中核となる施設」であり、「疾病の予防、衛生の向上など、地域住民の健康の保持増進に関する業務」 を行っており、地域保健法に基づいて、都道府県、指定都市、中核市、特別区に設置されています。保健所は都道府県ごとに47、指定都市20、中核市54、その他政令市6、特別区は23施設あります(2018年4月時点)。

一方、保健センターは、多くの市町村に設置されている施設で地域住民に対し健康相談や保健指導、健康診査を主に行う施設です。各都道府県に、計2,456施設が設置されています。(2017年時点)

地域保健の中核を担う施設として、保健所と市町村保健センターがありますが、管轄や仕事内容、行政保健師の仕事や役割も異なります。保健所では1次予防、市町村保健センターでは2次、3次予防が主な役割となります。

■保健所で働く行政保健師の仕事や役割

保健所で働く保健師は、その自治体の職員となり、以下のような仕事を行っています。

・精神、身体障害者、難病、結核、エイズ患者に対する相談や支援
・新型インフルエンザなどの感染症対策
・地域保健に関する運営や管理業務
・市町村保健師と連携し地域の健康課題の調査や対策、必要なケアシステムの構築

保健師に求められる役割には、公衆衛生のエキスパートとして公衆施設の衛生管理や感染症対策などの調査・分析を行うことも含まれ、法令知識の理解や企画力、統計能力なども求められます。また、地域の組織や患者団体などの取りまとめ役としてのマネジメント力も期待されています。

広い視野を持って地域保健に関わることができ、政策や制度構築など行政や福祉の根幹に携わることができる一方で、ほかの職員と同じく人事異動があったり、直接住民と深く関われる機会は少なかったりという側面も持ち合わせています。

■市区町村保健センターで働く行政保健師の仕事や役割

市区町村の職員として働く保健師は、地域住民により深く関わることができるのが特徴です。主な仕事内容は以下のとおりです。

・乳幼児検診、母子保健や子育て支援
・高齢者の生きがいづくりや介護予防
・地域住民の健康相談、健康教室の開催
・難病予防、メンタルヘルスなどの支援
・生活習慣病や禁煙に対する成人保健

市町村保健師に求められるのは、その地域の公衆衛生のプロとして、住民の心や体の健康を守ること。地域住民と密なコミュニケーションを図りながら、乳幼児から高齢者まで人のライフステージ全般に関われることが、市町村保健師の醍醐味といえます。

しかし、実際は事務仕事が多かったり、人口の多い市町村ほど仕事量が増えたりと、業務量も働く市町村によって大分異なるといった一面もあります。

■おわりに

地域保健の中核となる保健所と市町村保健センターは、それぞれの役割や視点を持ちながら連携をし、地域住民の心身の健康を守っています。地域保健の担い手となる行政保健師はまさに地域住民にとっては不可欠。その重要性は今後ますます高まっていくことでしょう。

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