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「血管確保で、手が震える」ベテラン看護師ライターの対処法は?

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注射や採血をする際など、血管確保したいときに、手が震えた経験はありませんか? たとえば、威圧的だったり恐怖心が強すぎたりする患者さんの場合。「なんとか震えを止めなければ」と焦れば焦るほど、余計手が震えてしまうことも……。 そこで今回は、そんな時に看護師ライターである筆者が実践した対処法を、ご紹介していきたいと思います。  

■他の看護師に交代してもらう

医療現場で働く女性の為の情報サイト ナーバスな患者様の場合や、自分の実力では困難で、失敗する確率が高いと判断される場合は、潔く交代してもらうのが得策です。でも、それができないから困っているんだという声も聞こえてきそうですね。   筆者も新人の頃、患者さんに怒鳴られながら、半泣きになりつつ点滴をした経験があります。交代してもらおうにも、他に手の空いている看護師がおらず、できれば関わりたくないタイプの患者さんだったので、余計に交代は困難でした。   そこで考えたいのが、他の看護師さんに交代してもらうときのコツです。みなさんもこういった対処法で、交代を頼んでみてはいかがでしょう?   ・あらかじめ出勤者の中から交代してくれそうな人、血管確保の上手な人に目をつけておくのも◎。また事前に、「できるだけ頑張るので、もしどうしても無理ならお願いします」とお願いしておくのも良い策です。   ・震えてもいいので、一度はトライしてみましょう。針を刺した瞬間に落ち着いて、震えが止まることもあります。   ・交代してもらった際には、恩返しを忘れないことが何より大切です。他の仕事を手伝う。自分の得意分野を活かして困っていたらフォローするなど、意識して行動で感謝を示しましょう。この気配りが、次もお願いできるかどうか、運命の分かれ道になるかもしれませんよ。   とはいえ、いつも交代してもらっていると上達しませんし、向上心がないと捕らえられてしまう可能性もあります。もちろん、何度も失敗するのはいけませんが、看護師の業務の中では、失敗を恐れない気持ちを持つことも、大切なことと言えるのではないでしょうか。    

■自分を落ち着かせる行動をとる

血管確保する前に、自分を落ち着かせる行動をとるというのは効果的です。いくつか例をあげたので、みなさんも試してみてはいかがでしょう?   ・自分がやりやすい方法に変更する 翼状針に変更する、患者さんに横になってもらうなど、自分がやりやすい方法を提案することで、自信に繋がることもあります。   ・いったんその場を離れて深呼吸をする 病室なら忘れ物を取りに行くふりをする、採血室なら患者さんに腕を下げておいてもらう時間の間、温罨法を取りに行くなどの口実を作って、深呼吸をする時間を作りましょう。 ただし深呼吸のやりすぎは逆効果。1回深呼吸した後は、軽いストレッチなどもおすすめです。   ・緊張している自分を「かわいい」と感じて面白がってみる 本来、この場面で望む姿は、落ち着いている自分ですが、それと逆の思考をすることで自分を客観視できて、不安を減少させる効果があるようにも思います。筆者はときに、「もっと緊張してやろう」と思ってみることもありました。   ・緊張度は、最大値マイナス5%くらいが、ちょうど良い。 正確な業務を行うためには、ある程度の緊張は必要です。そのため、緊張の度合いはゼロを目指すのではなく、最大で緊張している状態より5%くらい下げることを目指します。 ゼロにならないものを無理やりゼロにしようとしない発想が、大切なのではないでしょうか。   筆者は、「緊張はゼロにはならない」という当たり前であることに気づいただけで、ずいぶんと気が楽になりました。そして、いい意味での「開き直り」ができるようになったと記憶しています。みなさんも「自分を追い詰めすぎないこと」を意識してみてはいかがでしょう。  

■笑いに変えて、患者さんを味方につける

医療現場で働く女性の為の情報サイト 「笑い」は、患者さんを味方につけるマストアイテムです。 しかめっ面をした男性患者さんに対して「○○さんが素敵なので、緊張して手が震えちゃいますよ」などと患者さんを笑顔にさせ、自分自信のプレッシャーを打ち消した看護師さんもいらっしゃいました。   筆者も、年配の女性患者さんが、ご自身の荷物にぶら下げていた韓流スターのキーホルダーの話題を提供するなど、患者さんが笑顔になれる話をしながら血管確保するよう心がけています。 一緒に笑うことで、自分自身の緊張も緩和できる効果があるので、こういった方法も取り入れてみるといいかもしれません。  

■患者様を大切にしたいから、手は震える

新人のうちから血管確保が完璧にできて、緊張も失敗もしない看護師なんて存在しません。大切なのは「向上心」と「多くの経験」、そして、こういった機会を与えてくださるすべての患者様への「感謝の気持ち」だと思います。   手が震えるということは、患者様を大切にしたいという気持ちの表れとも言えます。そのことをむしろ誇りに思い、これからも忘れないように心掛けてみてはいかがでしょう? 真摯に取り組めば、必ず技術とメンタル両面のレベルアップが図れるはずですよ。

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